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CATEGORY[日本]
コメント[ 0 ]TB[ ] 2010年01月30日22:46


羊羹(ようかん)は、小豆を主体とした餡を寒天で固めた和菓子ですが、何故、菓子とは思えない漢字で書かれているのでしょうか。
羊羹は、もともとは中国の料理で、「羊」の「羹(あつもの)」だったそうです。「羹」とは「羹に懲りて膾(なます)を吹く(「羹の熱いのに懲りて、冷たい膾をも吹いて食う」ということから、「一度失敗したのに懲りて、無益な用心をする」という意味)という故事成語にもあるように、「野菜や肉などを入れて作った熱い汁物のことです。
すなわち、もともと「羊羹」とは「羊の肉を使った熱い汁物」の意味で、「煮たヒツジ肉を小さく切って、筍などの野菜と一緒に煮込み、餡をかけた料理」だったようです。
羊羹は、鎌倉時代から室町時代の頃、禅僧によって中国から日本に伝えられたようです。しかし日本の禅宗では、肉食が戒律(五戒)によって禁じられていたため、小豆、大豆などの豆類、米や麦などの穀物、葛などを練って、魚や羊などの肉に見立てて成形した、いわゆる精進の見立て料理になったようです。
この羊羹が、茶の発展と共に、小豆などで作った羹から汁が省かれて甘味が加わり、序々に茶菓子に変化していったようです。室町時代後期には、茶席の菓子として「羊羹」が登場しており、天皇や公家への献上品としても珍重されていたようです。この頃の羊羹は、小豆を小麦粉または、葛粉と混ぜて作る蒸し羊羹だったようです。
1589年(天正17年)、和歌山の駿河屋岡本善右衛門が餡に寒天を加え、棹状に固めた「煉羊羹」を作ったようです。これによって、もともとの「羊羹」とは全く異なる形状の日本独自の菓子である「羊羹」が誕生したのだそうです。
江戸時代の初期は、砂糖が貴重品であったため、一般的な羊羹には甘葛が用いられていたようです。このため砂糖を使用した羊羹は、特別に「砂糖羊羹」と呼んで区別していたようです。17世紀以後、琉球王国や奄美諸島などで黒砂糖の生産が開始され、薩摩藩によって日本本土に持ち込まれると、砂糖羊羹が一般的になり、甘葛を用いた普通の「羊羹」は廃れていったそうです。

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CATEGORY[韓国]
コメント[ 0 ]TB[ ] 2010年01月16日18:56
 韓国語で「アグ」というのはアンコウのことで、「チム」は「蒸す」という意味です。ですから「アグチム」とは、「アンコウの蒸し煮」料理のことです。ただ、「チム」は、「蒸し料理」というわけではなく、一般的には「少量の煮汁で調理する料理」という意味で使われることが多いようです。
アグチムは、適当な大きさに切った鮟鱇と大量の豆モヤシを昆布などでとったダシ汁で蒸し煮にした後、塩、醤油、粉唐辛子、コチュジャン(唐辛子味噌)、テンジャン(韓国の在来味噌)などで辛く味つけした料理です。
アグチムの主な材料は、メインであるアンコウの他には、セリ、モヤシ、長ネギ、生姜、ニンニクなどの野菜と、エボヤなどです。
アンコウが良くとれる慶尚道の馬山市の郷土料理です。アンコウ料理の本場である馬山市では、乾燥させたアンコウを使って歯ごたえのある味を強調し、スープには片栗粉を少しだけ入れて仕上げます。
一方、馬山以外の地域のアグチムは、生のアンコウを用いて、アンコウが本来、持っている柔らかい身の食感を最大限に生かし、最後に片栗粉でスープにとろみをつけて仕上げるのが一般的です。
家庭でも作られますが、専門店も多いです。一品料理として食べられ、辛い味付けが御飯にもよく合いますが、酒好きな人は、焼酎のつまみとして食べるようです。
アグチムは、そのまま食べても良いですが、アンコウの切り身は、ワサビ醤油につけて食べたりもします。また、アンコウの身から出た旨みが浸み込んだ豆モヤシをスープに絡めて食べるの非常に美味しいです。
アンコウは、韓国では近代まで、ほとんど食べられていませんでした。アンコウに関する記録は19世紀の文献にも見られますが、料理に使用され始めたのは1960年代に入ってからといわれています。それ以前は、畑の肥料にするなど、食用としての価値はほとんどない魚だったそうです。
1960年代に馬山市の午東洞(オドンドン)という町にある飲食店が、干したアンコウを蒸し煮料理にして出したのが始まりと言われています。この料理が、酔客を中心に人気が高まっていき、1980年代頃になって、全国に広まっていったと言われています。現在では、韓国料理の定番として、観光客にも人気が高い料理の一つです。
現在でも馬山市の午東洞(オドンドン)には、アグチムの専門店が多数並んでおり、アグチム発祥の地としての勢いを保っています。ソウルでは、新沙洞(シンサドン)や方背洞(パンベドン)にアグチムの専門店が多くあり、アグチム通りとして有名になっています。
魚料理でありながら全く生臭くなく、淡白な味で美味しいアグチムは、酔い覚ましや体のアルコール分を飛ばすといった効果もあると言われています。
アグチムは、最後に残ったスープに御飯を入れ、炒めて、ポックンパッ(韓国式チャーハン)にして食べるのが一般的です。このポックンパッも非常に美味しいです。

アグチム
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CATEGORY[日本]
コメント[ 0 ]TB[ ] 2010年01月02日18:48
 正月と言えばお節料理ですね。「おせち」とは本来、暦上の節句のことを指し、特に正月を指す訳ではありません。しかし、現在では、正月の料理と言えば、おせち料理ですね。お正月におせち料理を食べることによって、神さまと同じものを食べ、神様の力を分けていただくことができるという考えもあるそうです。
毎日、食事を作ってくれる奥様も、正月だけはのんびりできるよう日持ちがする料理を中心に準備をしておくというのは、ある種、生活の知恵ですね。
子供の頃は、美味しくないと思った料理もありましたが、今では、それぞれの意味も考えつつ、美味しくいただいております。それぞれの意味というのも、こじつけが多いと思いますが、それも日本人ならではの遊び心ではないかと思います。せっかくですので、その意味をまとめておきましょう。

・海老:海老のヒゲが長く、腰が曲がっている形から老人を連想し、腰が曲がるまで長生きできるようにという長寿の願いが込められています。

・お多福豆:「阿多福」という字が当てられ、文字通り福を招く食べ物として、祝い膳に良く登場します。空豆の一種で、その形が、ふくよかな「お多福」の顔に似ているところから、この名前が付けられました。

・数の子:「二親」にも通じる「鰊(にしん)」の子です。卵の数が多いことから、両親が健在で子宝に恵まれて家が繁栄するようにとの願いが込められています。

・きんとん:「金団」と書き、その色から黄金に見立て、財産、富を得る縁起物とされています。

・黒豆:一年間、まめ(まじめ)に働き、まめ(健康的)に暮らせるようにとの願いが込められています。

・紅白蒲鉾:「紅」は目出度さと喜びを表し、「白」は神聖を表しています。おめでたい時に使う色使いです。

・紅白なます:「生」の魚介などを用いて大根、人参と「酢」で作ったことから、「なます」の名がつけられました。今は生の魚介の代わりに、干柿や昆布、柚子の千切りも用いられます。大根の医者いらず、といわれるように紅白の目出度い色合いばかりではなく、ビタミンCも豊富です。

・小肌栗漬:小肌はコノシロという魚の成魚になる前の名前です。出世魚なので、縁起が良い食べ物とされています。小肌粟漬は、小肌の切り身を蒸した粟と一緒に酢漬けにしたもので、粟はクチナシで鮮やかな黄色に染めています。粟は五穀豊穣を願ったものですが、防腐効果もあります。

・昆布巻き:「コブ」を「よろこぶ」、「子生」と掛け、祝いの儀には欠かせない食材です。

・酢蓮:レンコンの酢の物。蓮根は、沢山の穴が開いていることから、その穴から将来への見通しが開けると言われ、縁起物とされています。

・たたきごぼう:叩き牛蒡は、軟らかく煮たゴボウを叩き、身を開いて、開運の縁起をかついだ料理です。

・田作り:「ごまめ」とも呼ばれ、片口鰯の稚魚を天日で干して醤油風味の飴炊きにしたもの。豊作を願って、小魚を肥料として田畑に撒いたことから、「田作り」と名付けられました。五穀豊穣を祈って食べる料理です。

・伊達巻:「伊達」とは「洒落者」という意味です。伊達巻の形が、大切に扱う巻物(書物)に似た形から、知識が増えるという願いも込められています。

・ブリの焼きもの:鰤は、ワカシ → イナダ → ワラサ(ツバス → ハマチ → メジロ)などと名前が変わる出世魚と呼ばれています。出世を祈願した料理です。

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CATEGORY[日本]
コメント[ 0 ]TB[ ] 2009年12月30日16:21
 カステラは、卵を十分に泡立てて小麦粉、砂糖(水飴)と混ぜ合わせた生地を、正方形から長方形の大きな型に流し込み、オーブンで焼いた後、棹型に切った菓子です。一般的に「長崎カステラ」と呼ばれるものは、長崎県長崎市の福砂屋(1624年、寛永元年創業)が元祖と言われています。
一般的には、16世紀、室町時代末期に、ポルトガルの宣教師によって長崎周辺に伝えられたと言われています。当初のカステラは卵、小麦粉、砂糖で作った単純な食べ物でした。カステラの製造に必要なオーブンは、当時の日本には存在しなかったため、引き釜という炭火を用いる日本独自の装置が考案され、作られていたそうです。
福砂屋の説明によると、もとの名前は「カストルボル」だそうです。「カストル」とは「スペインの州名」で、「ボル」は「菓子」の意味だそうです。すなわち「カストル」は「カスティーリャ(Castella)」であり、「ボル」は「ボーロ(bolo)」なのだそうです。しかも、ポルトガル語では、「カスティーリャ」を「カステラ」と発音するのだそうです。
すなわち、カステラの作り方を伝えたポルトガル人に「これは何ですか?」と聞いたところ、「カステラの菓子だ」と言われたのが、食べも物の名前が「カステラ」だと勘違いして、そのままになった、ということなのだそうです。

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CATEGORY[韓国]
コメント[ 0 ]TB[ ] 2009年12月25日14:20
 スンドゥブチゲは、日本の「おぼろ豆腐」のような、柔らかい豆腐が入った韓国の鍋料理です。韓国では、押し固めずに作る柔らかな豆腐を「スンドゥブ」と呼びます。一般的には、「純豆腐」という漢字が当てられていますが、「水豆腐」の漢字を当てることもあり、語源がはっきりしていないようです。このため、決まった漢字表記はないようです。「チゲ」は「鍋料理」の意味です。
スンドゥブは、水がきれいなことで有名な江原道の特産品で、山の湧き水を使って作られるものも多くあります。江原道の専門店には、薬味醤油につけて食べる、柔らかい温奴(おんやっこ)風の料理があり、スンドゥブそのものの味を楽しめます。この料理自体も豆腐の名前と同じく「スンドゥブ」と呼ばれていますが、スンドゥブチゲとは明確に区別されています。
スンドゥブチゲは、アサリなどの貝類、イワシなどの魚、牛肉や豚肉などを煮込んだ出汁に、長ネギ、シイタケ、エノキダケなどを入れて煮た後、スンドゥブをたっぷり入れます。ここに唐辛子や、粉唐辛子とゴマ油で作った唐辛子油や、タデギ(唐辛子ペースト)などを加え、ピリ辛に味つけをします。
最後に生卵を落として、食べるところもあります。ただし、釜山などの南部地域では、生卵を入れる習慣がないため、この地域では生卵の入ったスンドゥブチゲは見られません。専門店ばかりでなく、家庭でも作られる一般的な料理です。

スンドゥブ
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