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CATEGORY[鎌倉]
コメント[ 0 ]TB[ ] 2008年09月02日19:25
 これは、1997年のお話です。鎌倉駅からすぐ、小町通りにある露西亜亭というロシアの家庭料理を出す店に行きました。何故、誰と行ったかは覚えていませんが、ロシア料理を食べたのが、初めてでしたので、この店のことは良く覚えています。
店の中は非常に狭く、カウンターの席しかなく、客は7人しか入ることができないような非常に小さなレストランでした。メニューはピロシキ(250円)、ボルシチ(1,400円)、黒パン(250円)とロシア紅茶(450円)だけでした。(メニュー、金額は全て当時のメモによります。)
そこで、私はボルシチとピロシキ(または、黒パン)とロシア紅茶のセット(ボルシチセット:2,000円、当時)を頼みました。(他のセット料理としては、ピロセット(ピロシキとロシア紅茶のセット)がありました。)
ボルシチという料理を食べたのは、その時が初めてのことでした。キャベツ、ニンジン、ジャガイモと牛肉をじっくりと煮込んだだけの単純な料理に思えましたが、最高に美味しかったです。全ての食材がじっくりと、長時間をかけて丁寧に煮込まれており、非常に丁寧に料理をされていたと思いました。きっと、これがロシアの家庭料理なのでしょう。日常的に寒いために、この煮込み具合なのだろう。暖をとるための火を利用して煮込む。だから、強火で短い時間ではなく、弱火で長時間なのではないでしょうか。すると、暖房と調理とが両立できるではないですか。ボルシチを食べながら、そんなことを考えたことを覚えています。 ピロシキも、その時が初めてでした。挽き肉と刻みタマネギを炒めて詰めたパンを油で揚げたものでしたが、日本の揚げパンのように油っぽくなく、しっとりとした落ちつきのある味でした。これも、非常に美味しく、感動したことを覚えています。 ロシア紅茶は、ジャムを入れた紅茶という認識があり、以前、イチゴジャムを入れたものを飲んだことがありましたが、この店ではクロスグリのジャムを用いていました。セイロンティー、クロスグリのジャム、ブランデーという取り合わせの飲み物は大変熱く、そこそこ甘く(かといって甘すぎず)、やはりロシアという国を思わせてくれました。体も暖まり、胃も落ちつき、カロリーを補給することができる飲み物です。ロシアの人々が家に帰ったときには欠かせない飲み物なのではないでしょうか。 このように、美味しいだけでなく、ロシアでの人々の生活をも想像させてくれる料理というのもなかなか無いのではないのだろうか。この時は、非常に感動しました。料理を食べながら、ロシアの生活を考えるなんて、全く予想もしていなかったのに、いろいろなことを考えてしまいました。
この店は、狭く、メニューも少ないかったですが、その分、味を守り、客に対する態度も真摯でした。私が食事をしていた時、他の客が二人でピロセットを2つ、ボルシチを1つ頼みました。この時、店員がボルシチを2人で食べるのかと確認をしました。客がうなずくと、一人分のボルシチを2つの皿に取り分けてくれました(ジャガイモ、ニンジン、牛肉の置き方が定まっているようです。)。このように客を大事にする店は、味も美味しいのだと思いました。ただ、何故、鎌倉でロシア料理なのかがよく分からないのですが。今も、健在のようですので、今度、是非、行ってみたいです。

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