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「まんばのけんちゃん」とは香川県の郷土料理です。人の愛称のような名前ですが、香川県では誰もが一度は食べたことがある「おふくろの味」なのだそうです。
「まんば」とは、アブラナ科カラシナ類に属する「高菜(タカナ)」の一種です。漢字では「万葉」と書き、野菜の育ちにくい冬の時期に芽をふく冬の野菜です。万葉は、1つの株から80枚くらいの大きな葉が採れます。濃い紫色の混じった葉が大きく育つと、株ごと収穫せずに外側の大きな葉から手で一枚一枚収穫し、中央部の小さな葉は残しておくそうです。中央部の葉がまた大きくなったら、再び同じ要領で収穫します。一つの株から何回も収穫できるので「まんば(万葉)」と言われるようになったそうです。11月から4月頃までという長期間にわたって収穫することができます。
「まんばのけんちゃん」とは、冬が旬の高菜の一種である「まんば」を下ゆでした後、約1日、水にさらして十分アクを抜いてから一口大に切ります。水気を軽く絞った後、一口大に切った豆腐、油揚げ、いりこなどを入れ、醤油、出汁汁と煮物にした料理です。
「けんちゃん」とは、卓袱料理(しっぽくりょうり)の「野菜と豆腐を合わせて炒め煮」にした「けんちん」料理が訛ったものとされています。ただ、「まんばのけんちゃん」という呼び方は高松市を含む香川県東部の東讃地方の呼び名だそうです。場所によっては単に「まんばの炊いたん(まんばの煮物)」と言われることもあるようです。
香川県西部の西讃地方では「万葉」のことを「百貫(ひゃっか)」と呼ぶそうです。このため、西讃地方では「まんばのけんちゃん」のことを「ひゃっか(百貫)の雪花」と呼ぶそうです。これは、崩した豆腐の形が、雪の花のように見えるということから、この名前がついたそうです。
「万葉」は、様々な土壌に適応し、とても育てやすいことから、香川県全域で栽培されており、そのほとんどが県内で食べられている伝統野菜です。江戸時代に作られていた「讃岐高菜」が起源のようですが、現在ではその血統は途絶え、「三池高菜」が香川県全域で栽培されています。「讃岐高菜」は色が濃く、アクも強かったようですが、現在の「三池高菜」は、それほどアクも出ないそうです。
万葉は、12月の収穫し始めの頃は、あまり美味しくないのだそうです。マンバは霜に遭うと葉先が紫色に変色します。2、3度、霜に当たると葉が柔らかくなり、甘みも増して美味しくなるそうです。 ブログランキングに参加しています!応援お願いします! → かねふくの辛子明太子 蟹や海産物の厳選特産品専門店 PR |
たい焼きとは、魚の鯛を形とった金属製の焼き型で焼いて作られる食べ物です。一般的に小麦粉を中心として作られた生地を、鯛をかたどった焼き型に流し入れ、小豆餡を載せ、もう片側は生地だけを入れ、合わせて焼きます。
岡田哲氏の「たべもの起源事典、p.275~276(東京堂出版、2003)」によると、1909年(明治42年)創業の浪花家総本店の初代神戸清次郎が創作したのがはじまりとされています。その経緯は「今川焼きを始めたが一向に売れず、亀の形の亀焼きも失敗する。ところが、めでたいタイの姿にしたところ、(略)飛ぶように売れたという」と紹介しています。
また、「東京たいやきめぐり、p.8(バナナブックス、2007)」の「たいやき事はじめ」には、(関西から東京に出てきた)神戸清次郎が「焼き物の菓子をはじめる」とあり、その際に焼型として鯛を選んだとしています。なお、なぜ鯛型にしたかについては、「鯛は「めでたい」で縁起物につながる。そして、ほんものの鯛は庶民の口になかなか入らない高級品であった、それを模した」ことを理由としています。なお、誕生の地について同書に「東京麹町で誕生した。」とあり、現在の麻布十番に店舗を構える「浪花家総本店」の始まりとしています。
もともとは今川焼(大判焼き)だったものが、形を変えたようです。以前までは中に入れる具は「あんこ」と「クリーム」が主流でしたが、最近ではチーズ、チョコレート、じゃがいも、ツナなどの変わり種のタイ焼きが売られているようです。また、小麦粉の代わりに米粉を用いた「白いたい焼き」も売られています。
名前に「鯛」が付いていますが、たこ焼きは中に蛸が入っているのに対し、こちらは形以外の共通点は無く、材料にも使われていません。
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「フォアグラ(仏:foie gras)」は、フランス語です。「foie」は「肝臓」の意味で、「gras」は「脂肪」の意味で、ガチョウやアヒル(カモ)の「脂肪肝」のことです。世界三大珍味とも言われる有名な食材です。
ガチョウやアヒルなどに沢山の餌を与えて人工的に肥大化させるのですが、その起源は古代エジプトに遡るとされています。エジプトの4500年前の大壁画には、ガチョウにくちばしから餌を突っ込む人の姿が描かれているそうです。
フランスで本格的に普及したのは18世紀のようです。文献によると、北東部ストラスブールに住む侯爵の料理人が、美食家の主人のために発明したフォアグラのパテが大人気となり、全国に広がったそうです。今では南西部のアキテーヌ地方が主産地で、フランス産は世界の生産量の7割以上を占めています。フランスではクリスマスや祝い事の伝統料理(ご馳走)となるそうです。
生産も消費もフランスが最も多いが、フォアグラは高級食材であり商品価値があるため、20世紀後半から生産を開始する国や地域が増えたようです。一方で、強制給餌(ガヴァージュ)を伴う生産方法は、動物福祉の観点から論争が起こっており、欧州連合などで生産や販売を禁止する動きもあります。英国、イタリアなどでは生産が禁止されています。
その一方で生産地を抱えるフランスやハンガリーは議会が生産者を保護する方向に動いています。フランスでは2005年10月の国民議会(下院)で「フォアグラは守るべき文化遺産だ」とする保護法案が可決しました。フォアグラはフランス文化そのものとみなされています。 またフォアグラ生産者は、数百年前から伝わる製法であり、鳥たちに害はないとした上で、「渡り鳥なので元来栄養を貯め込むものだし、苦痛は無いし、苦痛が有ったら良いフォアグラにならない」と主張しているそうです。
その原料となる鳥ですが、今はガチョウよりカモが主流だそうです。フォアグラ用は雄のみで、雌は味が落ちるとされ、使われていないそうです。ふ化したカモは約6週間、室内で育てられた後、屋外で飼われ、その後2週間かけて栄養過剰な配合飼料を与えられます。
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平たい米粉麺に牛骨から出汁をとったスープ、刻みネギやパクチー、モヤシなどを具にのせたベトナム北部の名物料理です。現在はベトナム全国で食べられます。「フォー・ボー(牛肉のフォー)」、「フォー・ガー(鶏肉のフォー)」の二種類が定番です。
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ここで言う「タラの子」とは、「明太子」のことではありません。「タラの子」という名称の缶詰があり、これがある地方では、非常に有名かつ、人気の食べものなのだそうです。
「タラの子」の缶詰は、越前地方である福井県の北側、嶺北の人々がこよなく愛する食べ物だそうです。もともとは祝いの席や正月のお節料理として、真鱈の卵を甘辛く煮たものが好んで食べられていたそうです。以前は、各家庭でタラを一尾、丸ごと買ってきて、これをさばいて身を鍋にして食べ、卵を煮付けにしていたのだそうです。
真鱈は冬に採れるため、夏には食べられません。そこで缶詰にして、夏でも食べられるようにしたのが、この缶詰です。明太子にするのはスケトウダラですが、タラの子にするのは、アラスカ付近を回遊する天然の真鱈です。その体長は2mになり、魚卵も40cm~50cmになるのだそうです。この大きく熟した魚卵を2月頃に採取し、使用するのだそうです。
タラの子の缶詰の生産が始まったのは、大正時代だそうです。タラの子をボイルして、適度な大きさにカットし、缶に入れて特製のタレを注いで、最後に機械で蓋をします。缶ごと火入れをして殺菌し、そのまま半月ほどおいて、タラの子全体に味をなじませた後、上下を引っくり返して、さらに寝かせます。製造から1ヶ月経って、タレの味がタラの子に染みた頃に出荷となるそうです。製造日から3~4ヶ月経って味が染み込んだ缶詰が美味しいそうです。
タラの子は、白い御飯にたっぷりとかけて食べるのが美味しいそうです。缶に残っているタレもたっぷりかけてツユだくでいただくのが最高だそうです。
不思議なことにメーカーは石川県にあり、最も消費しているのはお隣の福井県だそうです。株式会社シンヤというメーカーは、本社が石川県金沢市にありますが、「ふくら屋」という屋号で福井県内で幅広く販売をしています。シンヤは創業が大正12年で、現在では年間、8万缶を販売する日本で一番の製造量を誇る会社だそうです。
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