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CATEGORY[タイ]
コメント[ 0 ] 2012年12月19日12:44
 「プー」は「蟹」、「パッ(ト)」は「炒める」、「ポン」は「粉」で、「カリー」は「カレー味」の意味です。すなわち、「プーパッポンカリー」とは、「蟹を炒めて、カレー粉で味付けした料理」です。この料理自体は、タイに昔からあるポピュラーな料理です。
 しかし、現在、「プーパッポンカリー」と言えば、「ソンブーン(Somboon Seafood Restaurant)」というシーフードレストランが有名です。ソンブーンの創業者は、それまであった「プーパッポンカリー」に一手間を加えることを思いついたのだそうです。その一手間とは、「最後に卵を加える」ことです。(社長夫人のアイディアという話もあります。)
 卵を加えることによって、炒められて引き締まった蟹の身と、蟹の旨みエキスとカレーのスパイシーさが交じり合ったソースがまとめあげられて一体化するようになったのです。このため、一口、頬張ると、まず口当たりがまろやかなふわふわの卵の食感、次に蟹の旨みがたっぷりのエキス、さらに、これらをまとったカニ肉が口の中に広がり、複雑かつ繊細な味わいを堪能できます。
 ピリ辛の秘密は、タイの調味料であるナムプリック・パオです。ナムプリック・パオとは、チリ・イン・オイル(唐辛子味噌)と呼ばれている調味料です。干し海老、玉ネギ、ニンニク、唐辛子を油で炒めて、砂糖と塩を混ぜたものです。トムヤムのナームコンなどにも使われていますが、プーパッポンカリーでは、主にナムプリック・パオの油を大量に使用しています。


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