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小麦粉で作った薄い正方形の皮の中に、豚ひき肉、みじん切りの野菜、調味料を加えたアンを包んで蒸した料理です。中国全土で広く食べられている料理ですが、地域によって呼び方が違うそうです。北京では「焼麦」、山西省では「梢梅」、湖北省では「焼梅」、浙江省や江西省では「焼売」といった具合です。北京のシュウマイは、山西省から伝えられたと言われています。北京ではシュウマイを「焼麦(shao-mai)」といいますが、これには山西省の「梢梅(shao-mei)」の音が訛ったのだという説と、シュウマイの上のヒダが麦の花が綻びるのに似ているからだという説があります。
焼売の起源は不明なようですが、元の時代(1279~1368年)には、既に食べられていたようです。元代の頃のシュウマイは巾着形で、先端は花のひだのようになっていたそうです。
1799年の「清俗紀聞」という書物には、図が載っているそうです。また、1872年の「湖雅」という書物に初めて、その名が記されているそうです。
正確な情報は分からないものの、15世紀頃(室町時代)、日本に伝来したようです。1799年の「清俗記聞」という文献には、「餃子」という名称で、焼売の絵が描かれたものが載っているそうです。
日本でシューマイといえば、「豚挽肉のシュウマイ」が最も有名で、それに次いで「海老シュウマイ」くらいの知名度が高いかも知れません。もちろん、椎茸、葱、生姜などの野菜や薬味も入れますが、中国のシュウマイと比べると種類が少ないと感じます。
中国のシュウマイは、非常に多くの種類があります。北の人々はもち米シュウマイが好きだそうです。河南では切餡シュウマイ(形が咲いている牡丹の花に似ているシュウマイ)、安微では有鴨油シュウマイ(アヒルの油シュウマイ)、杭州では牛肉シュウマイ、江西では玉子シュウマイ(ふわふわの焼き玉子にシュウマイの具を包んで作ったシュウマイ)、山東臨清ではジンギスカンシュウマイ(ラム肉)、蘇州では三鲜シュウマイ(三鲜とは豚肉、魚介類、干ししいたけの事)、広東ではレバーシュウマイや牛肉シュウマイ、広州では蟹シュウマイなど、各地方に独自のシュウマイがあり、食べられています。
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