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肉圓は、半透明で少しつぶれたような球状で、ドロッとしたソースがかかっています。これは、北京語でロウユェン、台湾語でバーワンと呼ばれている食べ物で、台湾式肉団子とも言われているようです。外側の半透明の部分は、いわゆる皮のようなもので、その内側には肉の塊が入っています。
外側の半透明の部分は、ブニブニと弾力があり、お餅に近いような食感ですが、モチとは全然、違います。この部分は、主にサツマイモの粉や片栗粉に米粉やタピオカなどのつなぎを入れた生地だそうです。蒸すと半透明になるのが特徴です。真ん中にある肉団子は、豚肉をメインとして、シイタケ、タケノコなどが入っています。
彰化県の北斗地区が発祥の地と言われ、当初は、サツマイモを乾燥させて粉にした後、三角形にこね、蒸した食べ物で、餡は入っていなかったそうです。その後、多くの改良が加えられ、豚肉、タケノコなどの具材が入るようになり、いまの「肉圓」の形になっていったようです。
肉圓の材料、タレ、調理方法は、地域で異なるようです。北部地域では、餡にタケノコの千切りや豚肉などが入っていて、お店では肉圓を食べやすいように切って提供することが多いようです。一方、南部地域ではシイタケ、タケノコの角切り、豚肉などが入っていて、肉汁本来の味を保つため、肉圓を切らずに提供しています。
また、タレは大きく分けると甘口、辛口の2種類がありますが、甘辛いソースもありますので、お店によって異なります。一般的に、北部地域では、トマトソースをベースにしたピンク色の甘口が多く、南部地域では伝統的な醤油とおろしニンニクを合わせた塩味のきいた茶色いタレが多いようです。
調理方法は、蒸す場合と油で揚げる場合の2種類があります。蒸した場合は、皮がプリプリして半透明で油っこくありません。一方、油で揚げた場合は、餡の香ばしさが閉じ込められ、パリッとした食感が楽しめます。
さらに冷やして食べる「涼圓(水まんじゅう)」も肉圓の一種です。ビー玉のように透き通っていて、いかにも涼しげです。作り方は肉圓とほとんど同じで、蒸した後に冷まして醤油につけて食べます。夏の暑さが吹き飛ぶおいしさです。
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