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豆干(ドウガン)とは、豆腐を干した食べ物です。豆乾とも、豆腐干とも呼ばれます。堅めに作った豆腐を圧縮し、脱水して作ります。料理の食材としてや、お菓子として利用されています。また、豆腐が凝縮された豆干は、とても硬いのですが、これを煮込んで味をつけた料理も「豆干」と呼ばれています。
台湾国内では、豆干は、桃園県にある大渓という町が有名だそうです。大渓での豆干作りは、1921年頃にさかのぼることができるそうです。最初に製造を始めたのは「萬里香」(もともとの店名は「明栄豆干店」だったそうです。)だそうです。その干し豆腐の製造技術は、林絨さんから習ったそうです。
その後、現在も大渓で営業を続けている「黄日香」をはじめ、いろいろな業者が次々と参入していったそうです。
大渓で豆干作りが発展したのには、いろいろな理由があったようです。まずは、豆腐作りに重要な水の問題です。水は豆製品の品質のよしあしを決める大きな鍵になります。大渓では、地下水や天然井戸水使って豆干を作りましたが、この軟性の地下水をろ過すると非常に良い品質の豆干ができたようです。
また、当時は林業と鉱業が盛んだったようですが、これらの作業者はあまり裕福ではありませんでした。山仕事へ向かう際、途中にある大渓で醤油漬けにした豆干を買って、お昼御飯やおやつ代わりに食べていたようです。さらに、正月などの休みには、お土産として故郷に持ち帰り、台湾中に大渓の豆干の美味しさが広まっていったそうです。
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