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CATEGORY[韓国]
コメント[ 0 ] 2016年02月24日08:13
 「アグ」というのは韓国語でアンコウ(鮟鱇)のことで、「タン」とは漢字で「湯」と書き、「鍋料理」の意味です。ですから「アグタン」とは、「アンコウの鍋料理」のことです。日本と同じく冬の味覚の代表です。
 アンコウの骨などでとったスープに、ブツ切りにしたアンコウ、豆モヤシ、セリ、長ネギ、青唐辛子などの野菜、キノコ類、ミドドッ(エボヤ)などを具として入れ、みじん切りにしたニンニク、ショウガ、粉唐辛子、塩、醤油などで味付けをして作ります。スープの色が白い(赤くない)場合と、真っ赤なスープの場合と2種類、あるようです。(お店によって違うようです。)
 アンコウの身は、ワサビ醤油につけて食べることもあるようです。主に専門店で食べるメニューで、多くの専門店があるそうです。大きな鍋で作って、大勢で囲んで食べるのが一般的ですが、店によっては1 人前のアグタンを出すところもあるようです。また、専門店の多くではワタリガニの料理を一緒に出しているそうです。
 ソウル市内では、新沙洞(シンサドン)や方背洞(パンべドン)にアンコウ料理の専門店が密集しています。また、慶尚南道の馬山(マサン)市や、仁川(インチョン)広域市がアンコウの本場として有名です。中でも馬山市は、アンコウ料理を全国に普及させた元祖の町として広く知られています。
 今では、韓国全土で親しまれているアンコウですが、盛んに食べられるようになったのは、わずか50年ほど前からだそうです。それ以前は、獲れたアンコウは畑の肥料にするなど、食用としては利用されていなかったようです。1960年代に馬山市の飲食店で、干したアンコウを蒸し煮料理にして出したのが食用の始まりだそうです。食事としてよりも、酒のツマミとしての料理として人気が出ていき、少しずつ、韓国全土に広がっていったようです。
 その馬山市でアンコウ料理が生まれた時は、干したアンコウを使っていたそうです。馬山市の午東洞(オドンドン)がその発祥地とされており、現在でもアンコウ料理店がたくさん並んでいるそうです。また、午東洞一帯では、干したアンコウを使う老舗店が多く、元祖アンコウ料理を楽しめる場所として全国から観光客が訪れるそうです。

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