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CATEGORY[韓国]
コメント[ 0 ]TB[ ] 2009年04月07日00:45
 炸醤麺とは、日本で言うところのジャージャー麺です。豚のひき肉と細かく切ったタケノコ、シイタケなどを豆味噌や豆豉醤で炒めて作った「炸醤」と呼ばれる肉味噌を、茹でた麺の上に乗せた料理です。よ~くかき混ぜて、麺とソース(肉味噌)をからめて食べます。韓国では、チャジャンミョン(짜장면)と呼ばれています。
チャジャンミョンのメインは、豚肉、タマネギ、ネギ、にんにく、ショウガなどを細かく刻んで油で炒めた黒い独特のソースです。この黒いソースは、春醤(チュンジャン)と呼ばれる黒い中国味噌を、豚肉や野菜などとともに炒めて作ります。春醤は原料にカラメルが入った独特の味噌で、こってりとした旨味と、ほんのりとした甘さが特徴です。“春醤(チュンジャン)”は、炒めると、“炸醤(チャジャン)”と呼び名が変わるのだそうです。
最後に水溶き片栗粉でとろみをつけ、麺とよくからむように仕上げます。この水溶き片栗粉を入れないで作ると、カンチャジャンと(간짜장)いう別の料理になります。一般的には、チャジャンミョンの付け合わせには、スライスした生タマネギと、沢庵(단무지:タンムジ)が出されます。中華料理屋で最もポピュラーで、安くて、美味しい庶民の味方の料理です。
韓国のチャジャンミョンのルーツは、もともと中国の北京や天津で作られる炒醤麺(チャウジャン麺)だといわれています。炒醤麺とは、茹でた麺の上に、いろんな薬味とジャン(醤、チャウジャン、チャジャン)を炒めて煮詰めたものを載せて食べる中国の麺料理だそうです。
この炒醤麺がチャジャンミョンとして発展した発祥の地は、仁川だそうです。1883年に開港した仁川港は、1920年頃から中国の貿易商が急増し、清などを対象とした外国人居留地が作られたそうです。そこで、滞在する中国人を対象にした中華料理屋がたくさんできていったようです。その中で、中国の人が作ったチャウジャン麺(炒醤麺)が安くて人気があり、そのうち、周囲に住む韓国人にも人気が出て、さらに、韓国人の味に合わせて工夫していき、現在の安くて簡単に食べられるチャジャンミョンになっていったようです。

チャジャン麺

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