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台湾の麺料理ですが、2つの異なった種類があるようです。1つは台南発祥の「意麺」で、もう1つは、元々中国にあった「伊府麺(イーフーメン)」です。
台南発祥の「意麺」は、台南の少し北側に位置する「鹹水(エンスイ)」という地域に住んでいた中国、福建省出身の人たちが 作り始めた麺だそうです。水を使わず、家鴨の卵と小麦粉を練って麺を打ちます。コシのある生地を 力をこめてこねあげるため、当初は「力麺」と呼ばれていたそうです。
それが、この麺をこねる時に、思わず、口から「噫(イーッ)、噫(イーッ)」って出てしまい、その声から、「意麺」と呼ばれるようになったそうです。このため、昔は「意麺」ではなく、口偏がついた「噫麺」と表記されていたようです。
この意麺は、普通の麺料理と同じく、生麺を茹でて食べます。台湾の麺料理の定番で、スープに浸した「湯意麺」と、浸すほどのスープがなく、ソースに絡めて食べる「乾意麺」があります。
また、この台湾独自の意麺は、もう1種類の意麺と区別するため「鹹水意麺」とか、「福州意麺」と表記されることが多いようです。「福州意麺」と言っても、上述したように「福建省出身の人たちが作った」ことから「福州意麺」と呼ばれているだけで、中国の福建省から伝わった料理ではありませんので、中国の福建省には、「福州意麺」はありません。
もう1つの「意麺」は、中国から渡ってきた「伊府麺(イーフーメン)」です。中国、清の乾隆帝時代に進士(科挙の合格者)となった伊秉綬(いへいじゅ:1754~1815年、書家)の屋敷(中国語で「府」)の厨房で開発されたそうです。「伊」は「伊秉綬」の名字から、「府」は「家、屋敷」という意味です。したがって、「伊府麺」とは「伊さん家の麺」という意味になります。
伊秉綬は、乾隆54年(1789年)に進士となり(科挙に合格し)、刑部主事を授けられ、広東省恵州や揚州の知府(地方政府の長官)を歴任したそうです。このため、伊府麺は広東省が発祥とされています。
「伊府麺」の発祥には、こんな話があるようです。伊乗綬は、驕らない性格で、地元の人に 人気があったようです。また、麺料理が好きだったようです。ある時、近所の人達から大量の「烏龍麺(うどん)」をプレゼントされたそうです。家族だけでは食べられない量だったため、茹でて調理したものを近所の人達に御馳走したそうです。その中で、湯に入れるべき麺を間違って油の中に入れて、揚げてしまったそうです。もったいないからと食べてみたら、揚げた麺も美味しかったことから、その後、改良を加えられ、現在の「伊府麺」になったということです。
伊府麺は、小麦粉と鶏卵だけで麺を打ち(水を使わない)、一度、茹でてから、冷水で冷やし、さらに火であぶって乾燥させてから揚げた麺です。食べる前には、再度、茹でて、戻して食べる特殊な製法の麺です。一度、揚げてあるため、多少、長持ちするのだそうです。このため、インスタントラーメンの原型とも言われています。
揚げるといっても、焼きそばのように色づかせ、固く揚げるのではなく、低めの温度で揚げます。また、食べる時には汁に浸しているため、独特のくたっとした感触があります。普通の麺のようには伸びませんし、つるつるシコシコとした食感ではなく、プツンプツンとちぎれるような噛みごたえです。広東省では、雲呑麺に使われることが多いようです。台南では、タウナギ(鱔魚)を具にした意麺や、鍋焼きにした意麺(鍋焼意麺:コーサオイーメン)が名物となっています。
最近では、上記2つの他に、油で揚げて作るインスタントラーメンも「意麺」と呼ばれることがあるようです。このため、街の食堂に入った時、「意麺」と書いてあっても、自分で麺を確認しないと、どの麺料理のお店か分からないそうです。
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一般的に「中華丼」と言われていますが、他にも「中華飯」、「八宝飯」、「五目あんかけ飯」などと呼ばれている料理です。中華料理屋さんで出される「あんかけ丼」と言われるような料理も同じだと思います。御飯の上に餡かけ肉野菜炒めを載せた料理です。日本で生まれた料理で、中国には「中華丼」や「中華飯」という料理はありません。
もともと日本の中華料理屋さんには「八宝菜」という料理があったそうです。この八宝菜という料理は、中国の広東料理で、日本でも広東料理のお店で出されていた料理だと思います。中華丼の発祥は、昭和初期の東京の中華料理店で八宝菜を注文したお客さんが、「ご飯の上に八宝菜を乗せてくれない?」と頼んだのが始まりだそうです。そうだとすれば、正式には「八宝菜かけ御飯」ということになるのでしょうか。
鶏肉や豚肉、イカ、海老、タケノコ、シイタケ、白菜、ニンジン、キクラゲなどを炒めて、醤油、塩などで味を調えた後、水溶き片栗粉でとろみをつけた八宝菜を丼に盛ったご飯の上にかけた料理です。材料や味付けは、店によって異なりますが、だいたい似たような見た目、味付けだと思います。
中華丼が生まれた頃は、単純に八宝菜を乗せただけなのかもしれませんが、現在の中華丼は、いろいろと工夫がされているように思います。例えば、八宝菜の餡はトロミが薄い場合が多いように思いますが、中華丼の場合は少し、とろっとした餡になっているような気がします。御飯にかけるということを重視して、とろみを濃くしているのかもしれません。また、「中華丼」だけで料理が完結することから、「八宝菜」よりも濃い味付けにしている場合もあるようです。
現在の日本の中華料理店では、どこの店でも、だいたいメニューに載っていますし、お店によって使用される材料も異なっていて、食べ飽きない料理です。一人暮らしの人には、手ごろな値段で、いろいろな野菜をたっぷり食べることができて、ありがたい料理だと思います。
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ラープとは、タイ東北部、イサーン地方の代表的な料理です。ひき肉に数種類のハーブと唐辛子、マナオ(タイのライム)、ナンプラー(魚醤)を和えたサラダのような料理です。いろいろな種類がありますが、豚肉(ムウ)で作ったラープがラープ・ムウです。
そして、この豚ひき肉で作ったサラダを丸ごと、揚げた料理がラープ・ムウ・トートです。豚挽肉と野菜を混ぜたものを揚げるのですから、いわゆるハンバーグです。
日本で人気の肉が柔らかくて、ジューシーなハンバーグではなく、もう少し、固い感じのハンバーグでした。ピリ辛味で、美味しい料理です。 ブログランキングに参加しています!応援お願いします! → ![]() フィリピンライブチャット エンジェルワールド 安心・快適な住まい探しは『家選びネット』 |
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菜脯蛋(ツァイポーヌン)は、台湾式の卵焼きです。「菜脯」とは、「切り干し大根」、または「切り干し大根の甘辛醤油漬け」のことだそうです。「蛋」とは「玉子」のことですから、「菜脯蛋」とは「切り干し大根」、または「切り干し大根の甘辛醤油漬け」を入れたオムレツのことです。日本では、「沢庵入りのオムレツ」と紹介されることも多いようです。
台湾の「菜脯」は大根を千切りにし、塩漬けにして、天日にさらしたもので、日本の切干大根よりも塩分が高いのが特徴です。このため、食べる時には水で洗い、塩抜きをします。日本の切干大根と比べると濃厚な味と香りがするため、玉子焼きの具に入れても、しっかりとした味を主張してくれます。
菜脯蛋は、台湾が最も貧しかった時代の産物で、昔ながらの台湾家庭料理の一つです。もともとは、食料が足りなかった時代に生まれたものですが、現在では、台湾料理を代表するメニューの一つとなっています。
また、ふっくらした卵焼きの中にネギの香りと干し大根の塩味が効いていて、あっさりしていながら、しっかりとした美味しさがあります。卵の中の切り干し大根が、歯ごたえのアクセントをつけてくれます。台湾に来たら、一度は食べる価値がある台湾料理です。
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