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CATEGORY[韓国]
コメント[ 0 ] 2012年03月25日11:09
 コムジャンオとは韓国語ですが、この魚はヌタウナギ科の魚類です。日本ではヌタウナギや、メクラウナギなどと呼ばれていますが、日本の食卓で見かけることは、ほとんどないようです。最近までは、メクラウナギと呼ばれていましたが、名称の「メクラ」が視覚障害者に対する差別的な意味を持つ差別用語であると認識され、2007年に日本魚類学会によって綱以下の名称が「ヌタウナギ」に、種としての「メクラウナギ」は「ホソヌタウナギ(細饅鰻)」に変更されました。
 韓国では肉は食用として、皮は革製品にと、幅広く利用されています。ヌタウナギの革は牛革より強度が有り、かつ、しなやかとのことで、韓国や米国では、ヌタウナギの革で作った財布などは高級な革製品として流通しているそうです。
 韓国語名は、正式には「モクジャンオ」で、「コムジャンオ」は釜山地方の方言だそうです。ここで、「チャンオ、ジャンオ」というのは、漢字で書くと「長魚」で、体が長い魚を表しています。ソウルでは、「チャンオ」と言えば「鰻」のことを指しますが、釜山では、どうなのでしょうか。一応、区別するためにウナギは「ミンムルチャンオ(淡水のチャンオ)」、アナゴは「パダチャンオ(海のチャンオ)」、ハモは「ケッチャンオ(浜辺のチャンオ)」と呼ばれていますが、いずれもチャンオ(長魚)です。
 コムジャンオは、釜山市機張郡沿岸から対馬海峡、日本海沿岸に生息しているようです。ウナギのように長い胴体ですが、ピンク色がかった色で、一見して鰻ではないことが分かります。夜行性のため目は退化し、皮の下に埋没しています。鼻の穴は1つで、その周りに4本のヒゲがあり、さらに顎のない口の周りにも4本の触覚があります。顔だけ見るとドジョウにも似ていますが、色なども考えると、非常に気持ち悪いです。
 網にかかっている弱った魚や死魚に吸い付くため、漁師泣かせの「害魚」と言われているようです。また、体に触れると、身を守るために強烈な粘液を出すため、漁師や釣り人には、網や糸を汚す存在として大変嫌われているようです。この粘液を分泌する穴は、腹の辺りに2列、6個ずつあります。
 釜山の東側、蔚山市に隣接する機張郡(キジャングン)は、釜山市で唯一の郡です。この機張(キジャン)で昔から有名なものはワカメ、太刀魚、カタクチイワシ、そしてコムジャンオでした。昔、特産物は君主に献上するのが慣例でしたが、コムジャンオだけは、その異様な見た目が受け入れられず、下賎の食べ物として避けられていたそうです。その一方、庶民にとっては貴重なタンパク源として重宝され、何匹かを焼いて食べれば飢えを知らないとまで言われていたそうです。当時、山で農業をしていた人が、麦わらや松の葉を使って、コムジャンオを焼いて食べた料理方法が、現在も機張地方に残っています。
 その後、1910年代頃には釜山都市部でも食べられるようになっていったようです。食料事情が悪かった1940年代には栄養食として注目され、1960年代には酒のつまみとしても注目されるようになりました。現在は釜山市のチャガルチ市場や、釜田市場(プジョンシジャン)にコムジャンオのお店が集まったコムジャンオ通りがあります。また、釜山の屋台では必ず見かけるほど、庶民の間には浸透しています。
 日本では、ウナギと梅干しの食べ合わせはダメだと言われていますが、何と、コムジャンオは桃と相性が良くないそうです。桃の持つ有機酸が刺激を与え、腹痛を起こすと言われているそうです。ですから、コムジャンオを食べた後は、桃を食べない方が良いようです。
 コムジャンオは、魚というよりは、鶏に近い味で、引き締まった身のプリプリした食感が美味しいです。高タンパク低カロリーで、強壮のシンボルとも言われ、釜山の人達の好物の1つだそうです。

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