タレにつけこんだ薄切りの牛肉を専用の鉄鍋(プルコギ鍋)で焼いた料理です。“プル”は“火”、“コギ”は“肉”という意味です。薄切りにした牛肉に、醤油、砂糖、清酒、みじん切りにしたネギ、ニンニクなどを混ぜ合わせた薬味ダレで下味をつけ、タマネギ、春菊、タンミョン(春雨)などと共に鉄板で焼いて食べます。
プルコギに用いられる鉄板は円形で、中央が盛りあがっている形のものが多いです。ナシなどの果物の果汁を下味に用いる場合もあり、全体的に甘い味付けになっています。火にかけたプルコギの鍋に、先ずユクス(肉汁)を入れて温めた後、肉を広げて載せ、焼け始めたら一度だけひっくり返してさらに焼いてから食べると美味しいです。
甘く味付けされているので、辛いものが苦手な人には食べやすい韓国料理です。汁気が多いため、 「焼く」というよりは「煮る」といった感じが強いです。味があらかじめついているので、日本の焼肉のようにタレをつけて食べるのではなく、サンチュに包んで食べます。
プルコギは、もともとは中国から伝わった料理のようです。紀元3世紀頃の晋の時代、重要なお客が来た時、串に刺した味付け肉(メクチョッ)でもてなしていたようです。そのメクチョッが高句麗(コグリョ:紀元前1世紀~紀元7世紀)に渡り、胡椒とニンニク、さらに高句麗で開発された独自の醤(ジャン)で味付けされた高句麗式メクチョッとなったそうです。現在の形とは違うようですが、肉に味をつけてから調理するという点で、高句麗時代の肉料理メクチョッが、現代のプルコギの元祖だと言われています。
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